2019年12月18日水曜日

佐喜知庵

愛知県、刈谷市美術館の敷地内に「佐喜知庵」と言う茶室がある。

4畳半の裏千家又隠写しの茶席がある。玄関と茶席との間に4畳の水屋が付属していて、茶事に使い勝手が良い。茶席の床の間は4尺5寸奥行き2尺8寸の塗り回し壁で、利休床の寸法である。床柱は赤松で相手柱は北山杉の出節である。落し掛けは杉です。
床の間前東側の、南へ向かって3尺は土壁で柱が入り、南へ一間の間が貴人口として3本引きの障子が入っている。

床の間の正面の東南側がにじり口で、にじり口の斜め上に下地窓がある。にじり口とこの下地窓が色紙窓の構成になっている。この窓の西が一間半の連子窓である。

床の間から西に続く4尺5寸は壁で、南へ折れて7尺近くも全面壁の携帯である。西北角は茶道畳の隅に当たるが、ここは又隠の間をうつしたものなので、楊枝柱の形が取られている。その北から三尺下がったところに付け洞庫が作られているのも、やはり又隠の写しを意識しているからであろうと思われる。

茶道口は部屋の南西にあり、約束通りたいこ張の引き戸になっている。茶道口の外は三尺強の板廊下で、水屋からの連絡通路でもある。この茶道口の南手に水張口が作られていて、茶事の折の約束事がやりやすくなっている。

天井は、全体は一番南に面したにじり口側の1畳半分が野根の掛込み天井で、床の間の前から茶道畳、客畳の3畳分は網代組の平天井が一面に覆われている。

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