2020年7月20日月曜日

餘楽庵

餘楽庵は、江戸時代に、美濃路街道の中に作られた萩原宿の一角にある京菓子の老舗です。

「和菓子を作るにも、お茶の修業を積んでいくうちに、自然に情緒性と精神性が養われて"茶心""絵心"が理解できるようになるだろう」と言う教えによりお茶の道に入ったという店主は、お茶の精神を日ごろから感じ、また追及しているとのことです。

 昭和18年頃に作られた茶室「餘楽庵」は、もともとは店舗の奥にあったもので、平成元年に店主原鉦三氏が街道をはさんだ店舗の向かいに、茶室と庭を作る際に移築したものです。

数寄屋門の戸を開け、まず目に映るのは見事に敷き詰められた青々と美しい杉苔。敷石を進んでいくと、右手に立て札席がある。店主の好みの設計に斬新さが感じられます。

 畳老化伝いに、八畳の寄付は表千家惺斎宗匠の好みの部屋を写したとのこと。隣接する八畳の間は、松風楼の写しの席となっている。
 廊下を曲がりさらにいくと、水や、小間「餘楽庵」向切の構えとなっている。窓のしつらいが互い違いになり、窓の外側に「刀掛け」が施されているの等の特徴がある。
 なお、庭には元禄15年の釣灯篭や丸石をくりぬいて作られた奈良時代のものと思われる灯篭があり、歴史を感じさせる。

 また、菓子、どうだん、わくら、もみじ、松、楓などが植えられてよく手入れされた庭の眺めが素晴らしいです。

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