2020年12月12日土曜日

味噌について

 味噌は、日本人の食生活に欠かすことが出来ません。

その伝来は中国や韓国など諸説ありますが、味噌が醸造され、店舗での販売を開始したのは平安時代と言われています。

そして、一躍脚光を浴びたのは、秀吉の頃からで、茶会に懐石という料理が登場したことに寄ります。以来、味噌の風味は茶人の趣味に叶って、茶の湯懐石の調味料として重宝され続けてきました。

味噌の種類

一口に味噌と言っても、米味噌・麦味噌・豆味噌・調合味噌とがあります。その中で出荷量が最も多いのは米味噌で、味噌全体の8割を占めています。東海三県で作られる豆味噌は全体の5%しかありませんが、豆味噌が懐石料理で果たす役割は大きいです。

 

種類味・色による分類主な産地特徴
米味噌
(米麹使用)
甘味噌
近畿、中国、香川
麹の割合が高く塩分は6%前後と低い。成熟機関も5~20日と短い。白はまろやかな甘み、赤は濃厚な甘み。
東京
甘口味噌
淡色静岡、九州
暖かい地方に多い。麹の割合が比較的多く、塩分は淡色が9%、赤色が13%前後
徳島
辛口味噌
淡色長野、関東
麹の割合は少なく塩分が12~13%程度。寒い地方で作られた保存性の高い味噌。成熟期間も長い。最近は辛みを抑えた中辛も多い
北海道、東北、北陸
麦味噌
(麦麹味噌)
甘口味噌中国、九州
関東の麦味噌は主に大麦を、九州では裸麦を使う。麦味噌は一般に香りが良いと言われている。甘口の熟成期間は1~3ヶ月、辛口は3~12ヶ月で、塩分は12%前後。
辛口味噌関東、中国、九州
豆味噌
東海大豆に直接麹をつける独特の味噌。暖かい地方には、珍しく辛口で、塩分は11%前後。赤だしに使われる味噌は米味噌と合わせている物が多い。熟成期間は1~3年。  

八丁味噌

 豆味噌の中で代表格と言えば八丁味噌です。八丁味噌は夏季の高温、高湿にも酸敗しない長期保存にも最も適した味噌です。

名将のもとには、必ずおいしい味噌があったと言われています。上杉謙信には越後味噌、武田信玄には信州味噌、伊達政宗には仙台味噌といった具合です。 

原料は丸大豆

製造工程の最初では、まず丸大豆のゴミと異物が取り除かれ、洗浄後は水に浸して水分を含ませます。水を切った大豆は大きな蒸し釜で蒸されるが、この作業が最も技術と経験が要求されます。白味噌は大豆処理の際に煮られるのに対して、赤味噌は蒸されます。高圧で蒸すと大豆は赤褐色になり、栄養分が逃げません。

豆麹つくり

蒸した大豆は玉握り機で手の拳大に握られ、味噌玉となります。そして、種麹散布機で味噌玉の表面に種麹をつけ、自動制麹装置室で豆麹をつくります。

味噌だけでなく、醤油・酒などはすべて麹の助けを借りて作られます。麹とはカビの一種で、生育の際に消化酵素を体外に分泌する性質を持ちます。米の澱粉を糖に分解したり、大豆のタンパク質や脂肪をアミノ酸や脂肪酸に分解したりします。

仕込む時、カビ自体は死滅しますが、酵素は働き続けるのです。この麹を大豆につけて生育させたものが豆麹、米につければ米麹となります。豆味噌は豆麹のみで仕込まれ、米味噌や麦味噌は、それぞれ米麹・麦麹と大豆とを合わせて仕込むことになります。

熟成三年

麹のついたみそ玉は、割砕され、水と塩を配合して撹拌機でかき混ぜられます。

最後に、大きな桶に味噌を仕込みます。桶の上には意思を積み上げて三年もの間じっくり寝かせます。

成分起源効用
タンパク質大豆コレステロールの低下、血管の弾力性保持
ビタミンB1麹菌体内の酸化還元を促進
ビタミンB12最近造血作用、神経疲労防止
ビタミンE大豆酸化防止、老化防止
酵素麹、酵母、乳酸菌消化を助ける
サポニン大豆過酸化脂質の生成防止、血中コレステロール等の低下、
動脈硬化の防止、肝障害の防止
トリブシンイン大豆抗がん作用、糖尿病の防止
ダイゼイン大豆酸化防止、肩こりの解消、抗変異原性、乳がん予防
ダイゼインコリン大豆脂肪肝の防止、老化防止
レシチン大豆コレステロールの低下、動脈硬化の予防
プロスタダランチィンE大豆のリノール酸高血圧の防止
色素大豆酸化防止、老化防止
食物繊維大豆コレステロールの低下、大腸がんの予防

赤出し 

 赤出し、と言う意味は、味噌を布巾で包み、だし汁の入った鍋のなかで溶かしだして、吸い物に仕立てた際に、八丁みそなどの豆味噌と甘口の白味噌を合わせてもちいたので、赤茶の色が付近から出る、と言うことに由来しています。

赤出し八丁味噌は、八丁味噌に特別仕込の米味噌を加えて調味した調合味噌のことで、代替半々に調合されています。

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