2019年11月5日火曜日

洞雲亭

洞雲亭は、もと香川県小豆島内海町坂手の洞雲山観音寺の庫裏だった建物を、平成3年に移築復元修理した建設物である。隣接する工法庵と水屋で接続されている。観音寺の建て替えに際して中部大学に寄贈された物で、文化9年(1812年)に建築されたことを記録する棟札がある貴重な庫建築で、瀬戸内上流民家の典型的な物である。

表側に8畳が2間と広い土間、裏手に9畳と大きな「いろり」を備えた板の間と台所がある。

移築に際しては、朽ちた部材の補足材として、靖国神社本殿の解体修理の際に不要となった古材を譲り受けて使われた。さらにその修復時の古材の残りを使って建てられたのが、小茶亭の「欄柯軒」です。

「道に迷った木こりが、なつめの木の下で楽しそうに碁を打つ童子の姿に見とれ、ふと気がつくと傍らの斧の柄(柯)が朽ちて(欄)いた」 と言う中国の欄柯の物語に由来している由である。この建物を設計した伊藤平エ門名誉教授は、自分にとっても中部大学が「学び舎は 読み書きたりて 斧の柄の 朽ちし所よ たのしかりけり」とそんな気持ちで設計されたという。

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