2019年11月4日月曜日

安祥閣

安祥は安城の古名とも言われる。
この名を冠した安祥閣は、安城市の施設で、市街地の南の外れに建てられている。
隣は緑の多い秋葉公園で、安祥閣の緑色の屋根が、周辺の閑静な環境に溶け込んでいる。

竣工は昭和54年3月。同市に本社のあるマキタ電機製作所の相談役・後藤十次郎氏の私財1億円の寄付によって建築された。建物は鉄骨及び鉄筋コンクリート造りの純和風2階建てで、2階には多目的に使われる12.5畳1室、10畳2室、8畳1室の和室がある。

茶室は1階ロビーの奥に設けられている。4.5畳の茶席で、南面する床の間は、4尺5寸のいわゆる利休床の形である。床柱はしぼり丸太、また床の天井は大変に低い。その左側には2尺程の地板を入れて、その上に下地窓がつけられている。炉は広間切で、茶道畳の壁にあ点前座用の電灯が付けられている。

天井廻りには、茶道畳の上は幅2尺程の網代編みで、落ち天井の型。南面するところは、3尺幅の掛込天井の型、残り1坪強は現代感覚な平天井となっている。

部屋の西南角に2尺5寸程の幅で奥行き1尺くらいの地板を入れ、その西側に茶道口が付けられている。茶道口に東面するところににじり口があり、その北上に下地窓がある。なお、隣の部屋からも入れるように東南角は貴人口になっている。

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