2020年5月3日日曜日

木槿(ムクゲ)

木槿は、風炉の花の代表格として珍重される。 夏から秋にかけて初花、盛花、残花と何度も咲き継ぎ、徐々に花数は多く、花は小さくなり残花は名残に使われる。江戸時代に栽培が流行した木槿は、今も日本のほぼ全土で見られる夏の花である。
「風炉の季節は木槿一輪あれば良い」と言われるほど。
 茶花について、「何日も保つ花よりも、その日にしぼむ花のほうが、今日のお客様のためにこの花を選んだ、と言うことが分かって良い。」と言われていて、木槿はまさにその日にしぼむ一日花なのでうってつけ、ということです。

ムクゲの呼び名は朝鮮半島で無窮花(ムグンファ・ムキュゲ)と呼ばれていたのがなまったものと言われている。韓国では木槿が国花である。

茶会記に搭乗するのは「松屋会記」「天王寺屋会記」からで、「山上宗二記」には、「一八・木槿ともに白は入れるべし」とある。
茶花に使用される木槿は初期から白花が好まれたらしい。特に、朝茶に使う場合は白花を使い、露を含んだ白い木槿の涼味と正常さを賞でる。

有名な宗旦木槿は、一重咲きの小輪で、花弁幅は中くらい。センタンはやや丸みを帯び、全体は白色で、底紅。極めてわずかにピンクを帯びている。花は強く平開せず、反転しない。利休居士の孫、宗旦が茶席に初めて入れたため、宗旦木槿の名で呼び習わされている。
これに対し、小堀遠州後のみの純白を遠州木槿という。
いずれも一重ではかなげな感じが好まれた。 現在でも茶花としては華やかな物は平開するものを避け、一重のものが使われる。
ただ祇園祭に祇園守という半八重咲を生けたり、由緒ある花なら風情を楽しんで八重咲を生けることもある。 木槿の種類は70種類以上あるともいわれている。一重咲き、半八重咲き、八重咲きとあり、色も白・桃色・煉瓦色・紅色・薄紫色・濃紫色と多彩である。更に底紅があるものと無いものがある。

育て方
木槿は耐寒性があり、鉢植えでも地植えでも育てやすい。ただ、放任すると木が高くなりやすいので芽立ちの前に剪定をする必要があります。
剪定の適期は2~3月初旬で、幹を1メートル程の高さで切ると、そこから出た一年枝に花がつく。2年目の剪定は元から間引く枝と枝先を三分の一ほど切り詰める二種の枝作りをして、茶花にふさわしい小ぶりの花を咲かせる。
翌年以降は二年枝を元から切って更新していく。
挿し木でもよくつくし、接ぎ木も簡単にできる。

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