2019年10月20日日曜日

12月の茶事

12月の茶事と言えば、忠臣蔵、茶筅売り、歳暮、餅搗き(もちつき)、年忘れなどのテーマが考えられます。
茶事では、亭主の訴えようとするところを道具組などで客に伝えることが大事ですが、その訴えをオーバーにしすぎると、"茶番(狂言)"となってしまいます。
俳句で言う、「言い尽くして何かある」と言う物で、今日の道具組から、何かを感じ取って頂き、後はその人達がそれぞれにその思いを膨らませて頂いた方が趣向が活きるというものです。

義士釜の例としては、昭和14年12月に催された義士釜から、具体的な例を取り出せます。
掛物は大石内蔵助 の筆になる消息文があり、炉縁に内蔵助の山科の陰宅であった邸内の五葉の松で作られた物で囲まれています。
水指は信楽で、銘は領国とあって、吉良家の所在地。茶入れは古備前で銘を三つ巴と如心斎が書き付けている品で、討ち入りの合図で使われた太鼓を表し、茶碗は錐呉器との事で、錐から鎗に思いをはせることとなります。

菓子にも、二つ巴のいわゆる「太鼓やき」なる駄菓子が取り上げられる。干菓子には「雪稿」と呼ぶものを振る舞っています。

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